今も昔も疫病退散、息災延命を-
大町にある安国論寺(日蓮宗)は1253(建長5)年に創建。日蓮上人が安房国から鎌倉へ入り、初めて道場としたのが本堂の向かいにある「御法窟」「日蓮岩屋」などと呼ばれる岩窟です。
「立正安国論」はこの岩窟で書かれたといい、冒頭には、「世の中が天災や疫病などによる国難の時なので書を著わした」と記されているそうです。
現在(2020年9月17日)、「疫病退散」の紙札と「息災延命」のお守りが受付にあります。この紙札とお守りは、先日行われた法要でお配りしたところ、みなさまに喜んで頂けたということで、いまも受付でお分けしているとのことです。価格は紙札が1,000円、お守りが700円です(数に限りあり)。
「お守りに書かれた『息災延命』の『息』という字は止むを意味し、災いを止め、長生きするということです。お守りは身に付けるものなので、色々な災いから逃れるために作った」ということです。
「立正安国論」の執筆時同様、天災と”新型コロナウイルス”という前代未聞の疫病と向き合う昨今。大町にお寄りの際は「疫病退散」「息災延命」を願い、ゆっくり安国論寺を参拝してみてはいかがでしょう。
季節になると、境内には市天然記念物に指定されている妙法桜(ヤマザクラ)と山茶花が見られ、日蓮上人が法華経を唱えたと伝わる裏山の富士見台からは、由比ガ浜海岸や鎌倉市内も一望できます。
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