【2024納涼うちわ】川又 聡先生(プロフィール・インタビュー)
プロフィール
1978年 神奈川県横浜市生まれ
2005年 東京藝術大学美術学部日本画科 卒業、第3回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展 審査員推奨
2008年 佐藤国際文化育英財団 第18期 奨学生
2010年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻、日本画研究領域終了 学位取得
2016年 鎌倉にアトリエを構える
現在 画廊、全国百貨店等にて毎年個展を開催
インタビュー
今年で49作目となる納涼うちわの絵柄を描き下ろしていただきました。作品を描くにあたってのテーマやこだわりを教えてください。
鎌倉から連想するイメージと季節感を大切に、それでいてありきたりの図柄にならないように描きました。
紫陽花は珍しい花では無いだけに、これまでじっくりと見ることは無く、季節になったらいたるところで咲いているくらいの印象でした。
ただ自分が街中を散歩するようになって足を止めてよく見てみると、一言に「紫陽花」といっても種類も豊富で、近づいてみると色んな色が混じりあっている。花が終わる頃にまた色が少し変わったりして、思っていた以上に複雑で魅力的な植物だと感じました。
何か一つでも、そういう自分にとっての発見や刺激が制作のきっかけになります。
今年予定されている個展やイベントなどはありますか?
9月に横浜で個展があります。
期間:2024年9月24日(火)~9月30日(月)
場所:そごう横浜店 美術画廊(横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階<外部リンク>)
1977年の横山隆一先生の第1作目以来、長い歴史があり、多くのファンやコレクターがいらっしゃいます。お使いになる方々へのメッセージをお願いします。
お話を頂いてから完成まで、誰かがこのうちわで扇いでいる姿や、浴衣の帯にさして街を歩く情景を常に思い浮かべていました。
夏場は思い切り使って、季節が変わる頃に歴代のうちわコレクションに加えていただけたら幸いです。