由比ヶ浜は、もとは霊山ヶ崎(稲村ヶ崎)から材木座の飯島までの全長3.2kmの海岸の総称だが、今では稲瀬川の西のあたりを坂ノ下海岸、稲瀬川と滑川の間を由比ヶ浜海岸、滑川から東を材木座海岸と呼んでいる。
名前の由来は、その昔、由井郷内にあったからとも、「結」という相互に助け合う組合のような組織の名からきているともいわれ、古くは「由井」「湯井」などとも書かれていました。鎌倉時代には前浜とも呼ばれ、多くの家も浜に建ち、また小笠懸や流鏑馬、犬追物など武技の修練場としても使われていた。
将軍 源頼朝が走湯山(伊豆山神社)・箱根山・三嶋社の三社へ参詣する「二所詣」に出発するときには、必ずこの由比ヶ浜で身を清めたといわれるほか、1993(建久4)年にこの浜で行われた鶴岡八幡宮の最も大切な行事である「放生会」では、源頼朝が鳥獣の供養をするために鶴を放したという神聖な宗教儀式の場ともなっていた。その一方で、1180(治承4)年の三浦義澄と畠山重忠の対陣や、1213(建保元)年の和田義盛一族が滅亡し、この浜で首実検が行われたという合戦、1333(元弘3)年の新田義貞の鎌倉攻めなどの古戦場でもあった。
1889(明治22)年に横須賀線が開通してからは、保養地や高級別荘地として、また観光地や海水浴場として人気が高まり、夏の由比ヶ浜はのちに「海の銀座」といわれるほど海水浴客でにぎわい、リゾート地として発展していきました。今も夏には海水浴場としてにぎわいを見せている。
基本情報
電話番号
0467-61-3884
担当:鎌倉市役所市民防災部観光課
見どころ
さくら貝の歌 歌碑
鎌倉海浜公園(100型江ノ電車両「タンコロ」)
行き方
JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」から徒歩15分
江ノ電「和田塚駅」「由比ヶ浜駅」「長谷駅」から各徒歩5分
<外部リンク>
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