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特別展「あふれる詩情と浪漫―鏑木清方と中澤弘光―」 


   明治時代の後期、新聞や雑誌、書籍が次々と刊行され出版界が活況を呈すと、それらに掲載する表紙絵や口絵、挿絵の需要も増え、多くの画家が仕事の一つとして絵を描きました。当時、挿絵画家として活躍していた鏑木清方は、浮世絵など日本の伝統絵画の研究を重ねつつ、西洋絵画にも触れ、日本画家として自分なりの表現を模索していました。
 清方と同じ頃に挿絵を描き、油彩画を描いた画家に中澤弘光(1874-1964)がいます。清方は、中澤の詩情豊かな画風を「理想的写実派」と高く評価し、舞妓や奈良の風景を題材に彼が描いた小品を所蔵するほどでした。さらに、彼が手がけた文芸雑誌『新小説』の表紙絵について、特に印象深いものとして、誰も追随することのできない独自な境地と評しました。
 ともに東京に生まれ、清方より4歳年長の中澤。二人は、同じ頃に挿絵を描き、一人は日本画家、一人は洋画家として多くの作品を残しました。二人の作品や挿絵、スケッチを並べると、日本の風景や女性の美への共鳴するような視点と感覚を、感じることができます。
 本特別展では、同じ時代を生きた二人の画家が、画材や技法も違う日本画と西洋画の枠を超え、ともに愛しみ描いた日本の情趣をご紹介します。

 

日本画、展覧会、鎌倉、微絨館

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本情報

住所

神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25

アクセス

JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」下車、小町通りを着たに徒歩7分左折

電話番号

0467-23-6405

営業時間

午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

拝観時間

30分

入館/入場料

一般 450円(310円)小・中学生220円(150円)
鎌倉市民(市内に住所を有する方)

※( )内は20名以上の団体 料金。20名以上の団体でのご来館を希望される場合は、事前にご連絡ください。

休み

毎週月曜日(11月4日(月・振)は開館)、
11月5日(火)、12日(火)