ようふくじあと
【日本遺産033】
開基/源頼朝
源頼朝が、1189(文治5)年の
奥州合戦で亡くなった弟の源義経や
義経をかくまった奥州平泉の藤原泰衡ら
数万の霊を供養するめに
1192(建久3)年に建てた永福寺の跡です。
永福寺は奥州藤原氏が建てた中尊寺(平泉)の
屋根が二層になった
二階大堂大長寿院を手本に造ったものです。
永福寺も二階堂と通称され、
この地区の名称となりました。
池に面して建つ、
非常に大きく美しい寺院でした。
足利尊氏は、北条時行を討った後、
ここで武士の賞罰を行ったと伝えられます。
1450(応永12)年の火事で
焼失したといわれ、
廃寺となりましたが、
発掘調査により、本堂(二階堂)の両側に
阿弥陀堂、薬師堂の三堂が横に並び、
その前面に広い池が作られ、
中の島や釣殿がある浄土式庭園を持つ
壮大な寺院の遺構が確認されています。
現在は、鎌倉時代を代表する遺跡として
国の史跡に指定され
史跡を活かした公園として復元整備が行われ
当時の伽藍配置や苑池などを
見ることができます。
また、発掘データをもとに
湘南工科大学が寺院の復元CGを作成しており
建物を含めた全体のイメージも
見ることができます。
永福寺の復元CG
提供:湘南工科大学 長澤,井上研究室
【永福寺跡】
国指定史跡