ほうかいじ
【日本遺産015】
開基/後醍醐天皇 開山/円観慧鎮慈威和尚(五代国師)
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1335年(建武2)、新田義貞の鎌倉攻めにより滅んだ北条一族の霊を弔うため、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて執権北条高時旧居跡に建立させたといわれる寺で、建武中興失敗の後も足利氏の庇護を受けていました。
本尊は子育経読地蔵として信仰される地蔵菩薩坐像(国の重要文化財)で、鎌倉二十四地蔵尊の第一番とされています。
本尊の御前立、立像地蔵菩薩は通称「唐仏地蔵」と呼ばれています。
関東大震災後に本尊の修理がされたとき、内部から出てきた記録で京都の三条仏師憲円が1365(貞治4)年に作ったものだとわかりました。
境内の右には、聖徳太子を祀った太子堂があります。
毎年1月22日、この堂の前に鎌倉の諸職人が集まり太子講が行われます。
聖徳太子は仏教の教えを積極的に取り入れ、法隆寺などの寺院を建立しましたが、それに伴って新しい建築技術や工芸の技法が我が国に次々と伝えられることになりました。
こうしたことから、聖徳太子は職人の祖として古くから信仰されてきたのです。
宝戒寺の太子講は、かつては関東一円の職人を集めるほど盛んでしたが、現在は鎌倉市内の職人が中心です。護摩供養の後に賀詞の交換が行われ、境内には和やかな談笑の輪が広がります。
花の名所としても知られる宝戒寺。
春はサクラやハクモクレン、夏はサルスベリやスイフヨウ、秋はヒガンバナやハギやホトトギス、冬はウメやツバキなど、四季折々の花によって境内が彩られています。
特に初秋に咲く参道脇のシロハギが有名で、ハギの寺としても知られます。
【金龍山 釈満院 円頓宝戒寺】
鎌倉二十四地蔵第1番:子育経読地蔵
鎌倉三十三観音第2番:仏母准胝観音
鎌倉・江ノ島七福神:毘沙門天
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《主な年中行事》
・新年大護摩供
・聖徳太子講
・涅槃会
・徳崇大権現会/大般若経転読会
・大聖歓喜天供
・施餓鬼会
・本尊地蔵尊護摩供